会社方針
株式会社Spelldata
代表取締役 竹洞 陽一郎
働く目的と、会社の存在意義
なぜ、私たちはフリーランスではなく「会社」という組織で働くのか。
日米両国でのビジネス経験を通じて、私が至った結論とSpelldataの在り方についてお伝えします。
私たちが働く3つの目的
働く目的は、単にお金を稼ぐことだけではありません。
以下の3つの要素が満たされて初めて、幸福な職業人生と言えるのではないでしょうか。
- 1. 生活の基盤をつくる(経済的自立)
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衣食住や光熱費など、日々の生活を不安なく送るための十分な収入を得ること。
これが全ての土台です。Spelldataは、事業として継続可能であることを前提に、安定した給与と昇給機会を提供します。
ただし、その前提には、顧客に価値を返し続けることがあります。 - 2. 人間らしい生活を楽しむ(精神的豊かさ)
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仕事以外の時間も充実させること。
趣味、家族との団らん、友人との交遊など、人生を彩る活動のための時間と資金を得ることです。
完全在宅や高い生産性を重視するのは、このためでもあります。
ただし、それは「楽をするため」ではなく、限られた時間の中で高い成果を出すための設計です。 - 3. 社会での存在意義を感じる(自己実現)
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人は社会的な生き物です。
誰かの役に立ち、感謝され、必要とされることで得られる「生きがい」は、人生に深い意味をもたらします。
日本のインフラを支える私たちの仕事には、確かな誇りがあります。
ここで重要なのは、「会社から与えられる実感」ではなく、自分の仕事を通して社会に価値を返しているかどうかです。
なぜ「チーム」で働くのか:個人の4つの限界を超える
仕事には、「個人(フリーランス)」と「チーム(組織)」の2つのスタイルがあります。
個人は自由ですが、そこには明確な限界があります。
Spelldataが会社組織として存在する理由は、この「個人の4つの限界」を突破し、一人では到達できない品質と継続性を実現するためです。
- 1. 資金面の限界 ➡ 組織なら必要な環境に投資できる
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個人では数百万円単位の機材投資や、高額なツール契約を継続することは容易ではありません。
Spelldataでは、組織資本を活用し、顧客価値と生産性向上につながる機材やツールに投資します。
ただし、それは「社員に気前よく配るため」ではありません。
仕事の質を高めるために必要だから投資するのであり、投資された環境の中で、各自が価値を返す責任があります。 - 2. 作業量の限界 ➡ 組織ならスケールできる
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どんなに優秀でも、一人の時間は1日24時間しかありません。
チームで役割分担することで、一人では抱えきれない大規模な案件や、多くのお客様への対応が可能になります。
その代わり、組織で働く以上、自分の都合だけではなく、全体最適や他メンバーへの影響を考える必要があります。 - 3. 専門性の限界 ➡ 組織なら知恵を集結できる
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現代の技術は広範で、一人で全分野の専門家になることは不可能です。
それぞれの得意分野を持つメンバーが集まり、社内勉強会や教育制度を通じて知恵を出し合うことで、一人では到達できない品質を実現します。
ただし、知識共有は「教えてもらう権利」ではありません。
まず自分で学び、自分で整理し、その上で他者の知恵を借りることが前提です。 - 4. 継続性の限界 ➡ 組織なら長く働き続けられる
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人間には休息が必要ですし、病気になることもあります。
個人事業主は休めば収入も止まりやすいですが、組織であれば、互いにカバーし合い、有給休暇や各種制度を使いながら継続して働くことができます。
ただし、その安心は「会社が何とかしてくれる」から生まれるのではなく、各自が記録・共有・引き継ぎ・他者配慮を行うから成立します。
Spelldataが考える「組織」とは何か
会社とは、社員を縛る場所ではありません。
しかし、社員が一方的に会社から何かを受け取る場所でもありません。
私たちは会社を、「一人では実現できないことを、責任と協力によって実現するための場」だと考えています。
資金、作業量、専門性、継続性。
これらの制限を会社の仕組みで取り払うことで、社員一人ひとりがプロフェッショナルとして高いパフォーマンスを発揮し、その結果としてお客様に高い品質のサービスを提供する。
そして、得られた利益を、報酬、環境、学習機会、健康維持の仕組みとして再投資する。
この循環が、Spelldataの考える健全な組織です。
したがって、当社では「どこまで会社がしてくれるか」を中心に考える方よりも、この仕組みの中で自分は何を返せるかを考える方と働きたいと考えています。
私たちは、受益を否定しているのではありません。
ただ、受益は常に、価値提供、信頼、継続的な責任の上に成り立つものだと考えています。
Spelldataが目指す姿
Spelldataが目指すのは、社員を甘やかす会社でも、社員に我慢だけを強いる会社でもありません。
高い基準と高い信頼を両立し、物心両面の豊かさを追求できる組織です。
そのために、私たちは次のような人と一緒に働きたいと思っています。
- まず自分で整え、自分で学び、自分で価値を出そうとする人
- 会社資源を、自分の得のためではなく、顧客価値を高める投資として見られる人
- 個別最適よりも、全体最適と公平性を意識できる人
- 支援や制度を受けるなら、その分何を返すかを自然に考えられる人
- 一人ではできないことを、チームで実現することに意味を見出せる人
反対に、次のような考え方の方とは、当社の文化は合いにくいでしょう。
- 会社を「守ってもらう場所」「できるだけ多く受け取る場所」と捉える人
- 成果より先に、制度・設備・支援の利用可能性に意識が向く人
- まず自分で調べる・試すよりも、教えてもらうことや整えてもらうことを前提にする人
- 自分にとっての最適を優先し、全体最適や他者への影響を軽く見る人
Spelldataは、社員が仕事に誇りを持ち、同時に家族やプライベートも大切にできる、そんな「物心両面の幸福」を追求する場所であり続けたいと考えています。
そのためには、会社も社員も、お互いに価値を返し合う必要があります。
ぜひ、この場で、あなた自身の価値を高めると同時に、顧客・仲間・会社へ価値を返していただきたいと思います。