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学習

「御社での学びを求めて」は避けたい表現です

2023年4月8日
著者: 竹洞 陽一郎

ついつい、「御社で勉強させて下さい」や「御社での学びを求めて」といった表現を使っていませんか?
自分が学ぶ意欲があることをアピールしたいと思って、言ってしまうことがあるでしょう。
なぜこの表現を避けた方が良いのか、そしてどのように改善できるのかについて解説します。

なぜ避けたい表現なのか

受け身的な姿勢

このような表現は、自分が受け身であることを示しており、企業に対して能動的な姿勢が見られません。
企業は学校ではなく、働いてお客様に貢献し、その対価を得ることで、従業員に分配して生活の糧を得る仕組みを持つ組織です。
そのため、企業はお客様に貢献できる、自ら学ぶ意欲や成長意欲を持った人材を求めています。

自己中心的なメッセージを避ける

「御社で勉強させて下さい」という表現は、自分の学びや成長が主目的であることを強調してしまいます。
仕事は、自分の能力を活用して労働を提供し、対価を得るものであり、チームや会社全体の利益を重視することが重要です。
企業は、個人の成長だけでなく、チームや組織への貢献を考慮できる人材を求めています。

改善方法

能動的な表現を用いる

「御社で勉強させて下さい」の代わりに、「御社での経験を通じて積極的に学び、成長を実現したいと考えています」という表現を用いましょう。
さらに、自分の成長がお客様への貢献や会社の利益増につながることをアピールすることが重要です。
自分が価値ある投資対象であることを、過去の成長過程や実績を紹介して示し、会社の研修だけでなく独自の学び方で成長する具体的な計画を提示することで、意欲を示すことができます。

企業の利益や貢献に焦点を当てる

「御社での学びを求めて」の代わりに、「御社で身につけた知識やスキルを活かし、チームやプロジェクトへの貢献を目指しています」という表現を使いましょう。
近年、日本も欧米のようなジョブ型雇用へのシフトが進んでいます。
ジョブ型雇用で活躍する専門家を目指し、この転換のチャンスを活用して自己変革を図る意欲を示すことで、自分だけでなく企業全体の利益を考慮した姿勢をアピールできます。

まとめ

自分の学びや成長だけに焦点を当てず、企業への貢献や能力をアピールすることが重要です。
「勉強したい」という強調は、学校と勘違いしていると思われ、利益創出に対する関心が低いと見られる可能性があります。
学び成長する意欲を持ちつつも、企業に対する貢献意識を忘れずに、適切な表現を用いることで、企業に好印象を与え、採用のチャンスを広げることができます。