千葉県在住の女性が完全在宅で正社員として働く完全ガイド2025

2025年6月2日
著者: 竹洞 陽一郎

1. 完全在宅(フルリモート)で働くメリット

完全在宅勤務は、単に「通勤がない」というだけではありません。
人生の質を根本から変える可能性を持つ働き方です。
ここでは、完全在宅で正社員として働くことの真のメリットを、具体的な数字と実例を交えてご紹介します。

1.1. 時間の創出と有効活用

千葉県から都心への平均通勤時間は片道約70分。
往復で1日2時間20分、年間にすると約580時間(24日分)もの時間を通勤に費やしています。
完全在宅勤務なら、この時間をすべて自分のために使えます。

朝の時間の充実
満員電車でのストレスがなく、朝食をゆっくり家族と取れる
学習時間の確保
年間580時間あれば、新しい資格取得や語学学習が可能
家族との時間
子供の「ただいま」に「おかえり」と言える幸せ

1.2. 経済的メリット

完全在宅勤務による経済効果は想像以上です。
年間で見ると、50〜70万円程度の支出削減が可能です。
これは実質的な収入増加と同じ効果があります。

交通費
月2〜3万円(年間24〜36万円)の節約。
交通費については、会社から通勤手当が支給されることが多いですが、通勤手当は収入扱いで、保険料の計算対象となることに注意しましょう。
労働者が職場に出向いて労務を提供する際の「通勤費用」は、原則として労働者自身が負担すべきものとされています。
本来は、通勤費用は、企業が払う義務はなく、「通勤手当」は収入となるわけです。
昼食代
外食から自炊へ、月1〜2万円の節約
衣服代
オフィスカジュアルの購入頻度が激減
時間外の付き合い
不要な飲み会参加の減少

1.3. 心身の健康向上

雨の日の通勤は憂鬱になりますよね。
電車に乗れば、都心のオフィスに向かう満員電車の中で自分の立つ場所を確保するのに精一杯で疲れます。
痴漢行為があったり、風邪やコロナウィルスのような感染症の心配もあります。

在宅勤務によって、そのような心身の健康にダメージを与える要因から解放されます。

通勤ストレスからの解放
満員電車、遅延、天候の影響を受けない
痴漢や感染症の心配が無くなる
電車に乗らなくなることで、痴漢のような性的犯罪の遭遇率や感染症の罹患率が下がる
睡眠時間の確保
通勤時間分を睡眠に充てられ、平均7時間睡眠が可能に
食生活の改善
自炊により栄養バランスの取れた食事が可能
運動時間の確保
朝のランニングや夕方のウォーキングが日課に

1.4. 仕事の生産性向上

世間では、オフィス回帰の方針の理由が 在宅勤務者の約70%が「オフィスより生産性が上がった」と回答しています(2024年調査)。

中断の減少
オフィスでの突然の声かけや無駄な会議から解放
最適な環境構築
照明、温度、音楽など、自分に最適な環境で仕事
ピークタイムの活用
朝型・夜型など、自分の生産性が最も高い時間に重要な仕事を配置

1.5. ライフイベントへの柔軟な対応

仕事とプライベートの即時切替
退勤時間になったら、即プライベートの時間となるので、子供を迎えに行ったり夕食をつくったりする時間が遅くならない
育児との両立
授乳や送り迎えなど、子育ての重要な瞬間を逃さない
介護との両立
時間休や半休を使って親の通院付き添いや急な対応が可能
ペットの通院
時間休を使ってペットを病院に連れていくことが可能
配偶者の転勤
居住地を変えても仕事を続けられる
自身の健康管理
時間休や半休を使って通院や体調不良時の柔軟な対応

1.6. キャリアの可能性拡大

選択肢の拡大
居住地に関係なく、全国・全世界の企業で働ける
専門性の追求
ニッチな分野でも、リモートなら専門企業が見つかる
持続可能な就業
豪雨や豪雪のような気象災害の激甚化に伴い、交通機関が止まったりしても、影響を受けずに就業が可能

1.7. 環境への貢献

CO2削減
通勤による排出ガスがゼロに
ペーパーレス
デジタル化により紙の使用量が激減
省エネルギー
オフィスビルの電力消費削減に貢献

1.8. 自己実現の機会

完全在宅勤務は、単なる「働き方」ではなく「生き方」の選択です。

趣味の充実
平日でも趣味の時間を確保できる
地域活動
PTA活動や地域ボランティアへの参加が容易
学び直し
資格取得など、キャリアチェンジの準備
健康的なライフスタイル
ヨガ、瞑想、ガーデニングなど、心身を整える活動

2. 自分が在宅勤務に適しているかをチェック!

在宅勤務は誰にでも向いているわけではありません。
オフィス勤務とは異なる環境で高いパフォーマンスを発揮するには、特定の資質や環境が必要です。
以下の特徴を持つ方は、在宅勤務で成功しやすいでしょう。

2.1. 物理的な環境を整えられる人

仕事専用スペースの確保
在宅勤務で最も重要なのは、仕事とプライベートを物理的に分離できることです。
リビングやダイニングテーブルでの作業は一時的なものに留め、集中できる専用スペースを用意できる方が向いています。
これは単に「静かな場所」というだけでなく、家族に「今は仕事中」と認識してもらえる境界線を作ることでもあります。
安定した通信環境の構築
オンライン会議やクラウドサービスの利用が日常的な在宅勤務では、光回線による安定したインターネット接続が必須です。
「Wi-Fiがあれば大丈夫」と考える方もいますが、重要な会議中に接続が不安定になるリスクを考慮し、有線LAN接続ができる環境を整えられる方が適しています。

2.2. 自己管理能力が高い人

時間管理の自律性
上司や同僚の目がない環境で、自ら1日のスケジュールを組み立て、実行できる能力が求められます。
「誰も見ていないから」と気が緩むのではなく、むしろ「誰も見ていないからこそ」きちんと時間を管理し、成果を出すことに集中できる方が在宅勤務に向いています。
自発的な行動力
オフィスでは何気ない雑談から仕事のヒントを得たり、困ったときにすぐ隣の席の人に聞けたりしますが、在宅勤務ではそうはいきません。
分からないことがあれば自ら調べ、必要であれば積極的にコミュニケーションを取り、問題を解決していく姿勢が必要です。
指示待ちではなく、自ら考えて行動できる方が成功します。

2.3. コミュニケーション力が高い人

言語化能力
対面であれば表情や雰囲気で伝わることも、在宅勤務では明確に言語化する必要があります。
自分の状況、考え、感情を適切に言葉にして伝えられる方、そして相手の言葉から真意を汲み取れる方が在宅勤務に適しています。
積極的な情報共有
オフィスでは自然に情報が耳に入ってきますが、在宅勤務では意識的に情報を取りに行き、また発信する必要があります。
「報告するほどでもない」と思うような小さなことでも共有し、チームの一体感を保てる方が向いています。

2.4. 継続的な学習意欲がある人

自己研鑽の習慣
在宅勤務では、通勤時間がなくなる分、自己投資の時間を作りやすくなります。
この時間を有効活用し、読書や学習、スキルアップに充てられる方は、在宅勤務のメリットを最大限に活かせます。
逆に、この時間を単に「楽になった」と捉えてしまう方は、成長の機会を逃してしまうかもしれません。
オンライン学習への適応
研修やミーティングの多くがオンラインで行われるため、画面越しでも集中力を保ち、積極的に参加できる姿勢が重要です。
「対面じゃないと頭に入らない」という方よりも、オンラインでも変わらず学習できる方が適しています。

2.5. ワークライフバランスを保てる人

オン・オフの切り替え
自宅が職場になることで、仕事とプライベートの境界が曖昧になりがちです。
始業時間・終業時間をきちんと守り、仕事モードとプライベートモードを意識的に切り替えられる方が、長期的に燃え尽き症候群に陥らずに在宅勤務を続けられます。
健康管理の意識
通勤がなくなることで運動量が減少しがちな在宅勤務。
意識的に体を動かし、規則正しい生活リズムを保てる方が向いています。
「家にいるから」と不規則な生活になってしまう方は、かえって生産性が下がってしまう可能性があります。

公的機関で在宅勤務で正社員として働ける募集を探す

在宅勤務での求職は多いものの、正社員の募集は意外と少ないかもしれません。
千葉県在住の女性が、在宅勤務で正社員の募集を探す場合は、まず地元の公的機関をお勧めします。

以下の公的機関での募集掲載は、企業審査がハローワークより厳しいという特徴があります。
つまり、これらの公的機関で求人掲載している企業は、働きやすい企業が多いです。

千葉県ジョブサポートセンター

ジョブサポートセンターは、主に都道府県や市区町村と国(ハローワーク)が連携して運営する「就職・再就職に向けた総合支援施設」です。
求職者や転職希望者、再就職を目指す方々に対し、ワンストップで多様な就業支援サービスを無料で提供しています。

主な特徴とサービス内容

総合的な就業支援
就職・転職・再就職を希望する方に対し、個別相談、応募書類の添削、面接対策、職業紹介、求人情報の提供など、一人ひとりの状況やニーズに合わせた支援を行います。
生活支援も充実
生活相談や公営住宅・各種貸付制度の案内、職業訓練校や各種セミナーの情報提供など、生活の安定に必要なサポートも受けられます。
幅広い対象者
子育て中の女性、中高年・シニア、障碍者、生活保護受給者など、さまざまな背景を持つ方が利用できます。
対象に応じた専門セミナーや相談も実施しています。
雇用主・従業員向けの支援
雇用主や従業員向けのセミナーや相談会も開催し、定着支援や人材確保のサポートも行っています。
公共性・無料サービス
すべてのサービスは公共性が高く、原則無料で利用できます。

千葉県ジョブサポートセンターの場合、千葉県とハローワークが協力し、就職活動や生活相談、職業紹介、応募書類添削、面接対策、各種セミナーの開催などを行っています。
利用者は千葉県内在住者や千葉県で就業を希望する方であれば誰でも利用可能です。
実際の運営は、業務委託契約を請けた株式会社パソナが運営しているので、プロの視点で支援を受けることができます。

在宅勤務については、在宅ワーク支援事業で案内しています。
「在宅ワーカー基礎講座」も毎月開催しているため、在宅勤務が初めてという方には受講をお勧めします。

東京しごとセンター

東京しごとセンターは、東京都が設置した「しごとに関するワンストップサービスセンター」で、都内での就職・転職・再就職を希望する方を対象に、年齢や状況に応じたきめ細かな就業支援サービスを無料で提供している公共施設です。
東京都から委託を受けた公益財団法人東京しごと財団が運営しています。
ハローワーク(厚生労働省運営)とは異なる独自のサービス体系を持ちます。

利用者の年代ごとに「ヤングコーナー(大学生~29歳以下)」「ミドルコーナー(30~54歳)」「シニアコーナー(55歳以上)」など専門窓口を設置し、それぞれに合った就職支援やセミナー、カウンセリングを実施しています。
本館(千代田区飯田橋)と多摩オフィス(国分寺駅南口)があります。どちらも最寄駅から徒歩圏内です。

主な特徴とサービス内容

総合的な就業支援
  • キャリアカウンセリング・個別相談
  • 履歴書・職務経歴書の添削
  • 面接対策・模擬面接
  • 各種セミナー・イベント(就活ノウハウ、業界研究、企業説明会など)
  • 求人情報の提供・職業紹介
  • 就職後のアフターフォローや定着支援
  • 社会保険・年金、起業・創業など仕事に関する幅広い相談
利用方法
初回は受付で利用登録を行い、番号札を受けて相談ブースへ案内されます。
利用は無料で、都内での就職・転職を希望する方ならどなたでも利用可能です(都外在住でも可)。

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