Q&Aイメージ

プロフェッショナルを目指す方へのQ&A

このページでは、Spelldataの採用に関してよくいただく質問にお答えします。
ただし、私たちは「働きやすさ」だけを切り出して語ることはしません。
Spelldataにある制度・設備・学習機会は、個人の快適性のためのサービスではなく、顧客価値を高い品質で届けるための投資です。
そのため、このQ&Aでも一貫して「会社が何をしてくれるか」ではなく、「その環境で何を返すことが期待されるか」をあわせてお伝えします。

学習と成長

Q: 本当にIT未経験でも大丈夫ですか?
はい。ですが、「受け身の未経験者」は向いていません。
現在活躍している社員の多くは、入社時点ではIT業界未経験でした。
Spelldataには、年間約700時間(業務時間内)の学習カリキュラムがあり、基礎から体系的に技術を習得できる仕組みがあります。
ここで前提となるのは、自分で調べ、自分で学び、自分で試し、自分で整理した上で相談できることです。
「誰でもできる仕事」ではなく、長期にわたり学習を積み重ね、「あなたにしかできない仕事」をする一流の技術者を目指していただきます。
必要なのは、過去の経験そのものではなく、未知の分野を探求し続ける知的好奇心、自習力、そして成果責任です。
Q: 会社がこれほど教育に投資できる理由は?
固定費を抑え、人への投資に集中しているからです。
一般的な企業が固定費(家賃)や集客(広告)にかける費用を、Spelldataでは可能な限り抑えています。
その分を、技術力の向上や業務品質の向上につながる学習機会へ再配分しています。
とはいえ、この教育投資は「全員に無条件で与えられる特典」ではありません。
当社では、成果を出す意志と行動があり、その投資が顧客価値や生産性向上につながると判断できる人に対して、継続的に投資を行います。
社員のスキルアップが会社の技術力を高め、それがさらなる顧客満足につながる。
この循環を維持することが、私たちの経営の前提です。
Q: 仕事が忙しいときは、勉強しなくてもいいですか?
いいえ。忙しくても、毎日3時間の学習はきちんとやらなければなりません。
Spelldataでは、学習は「仕事の合間にやる余暇活動」ではなく、業務時間内に組み込まれた業務の一部です。
年間約700時間の学習カリキュラムは、毎日3時間の学習を積み重ねることで初めて成り立ちます。
時間は有限です。
そのことを意識して日々を過ごさないと、あっという間に時間は過ぎ去ります。
仕事ばかりに時間を費やしていると、自分の頭脳に新しい知識を仕入れることができず、今持っている知識だけで対応できる範囲の仕事しかできなくなります。
その状態が続けば、技術者としてどん詰まりになります。
忙しさは、学習を止める理由にはなりません。
むしろ、忙しいときこそ、業務を定時内に収めるための時間管理と優先順位判断が問われます。
「必要は発明の母」という言葉があるように、忙しいからこそ、生成AIを活用して定型作業を自動化する、頭をフル回転させて仕事の進め方そのものを見直す、といった癖が身につきます。
学習時間を確保するために仕事を工夫する、その工夫自体が技術者としての成長です。
実際に、過去には、仕事が忙しいことを理由に学習を止めた人には辞めてもらいました。
学び続けることは、Spelldataで働くための条件です。

働き方

Q: 毎週やらないといけないことは何ですか?
毎週月曜日に、その週の予定をGoogle Calendarに埋めることと、定例会議(Weekly Meeting)に出ることです。
米国の経営者・著述家であるMichael Hyattの「What gets scheduled gets done.」(スケジュールされたことが、実行される)という言葉があります。
裏を返せば、スケジュールされないものは、実行されません。
Spelldataでは、毎週月曜日に、その週の業務時間をGoogle Calendarで埋めます。
毎日3時間の学習時間は、繰り返しの予定として登録しておきます。
それ以外の業務時間は、仮でもよいので、何をやるかを予定として入れて埋めます。
これができるためには、次の3つが必要です。
  • 今週、自分が何をしなければならないかを把握していること
  • その仕事にどのくらいの時間が掛かるかを見積もる習慣を身に付けていること
  • 顧客対応など動的に入ってくる仕事に対応できる、柔軟なスケジューリング能力があること
また、毎週月曜日に定例会議(Weekly Meeting)があります。
Spelldataの毎週の社内会議は、これだけです。
ここで今週の仕事についての認識合わせをするため、事前に、自分の仕事の進捗とやるべきことを議題に記載しておきます。
やることは、この2つだけです。
しかし、この2つは、自分の仕事を自分で把握し、見積もり、調整し、周囲に見えるようにするという、Spelldataの仕事のスタイルそのものです。
試用期間中にこれができない方は、当社の仕事のスタイルについていけないと判断し、辞めていただきます。
Q: 残業はありますか?
原則としてありません。
2026年8月期の実績で、月平均残業時間は2時間です。
Spelldataは「時間あたりの生産性」を高める働き方を重視しています。
ダラダラと長く働くことは評価されません。
むしろ、集中して定時付近で仕事を終え、翌日のパフォーマンスに備えることを良しとしています。
なお、サービスの障害対応など夜間の対応が必要になった場合は代表が担当しており、従業員が夜間の呼び出し(オンコール)に備える必要はありません。
もちろん、これは「楽である」という意味ではありません。
限られた時間の中で成果を出すため、業務中の集中度、自己管理、優先順位判断は高い水準が求められます。
Q: 完全在宅で、コミュニケーションは取れますか?
はい。ただし、「自然に誰かが気づいてくれる」環境ではありません。
Zoho Connect(掲示板)とZoho Cliq(チャット)を使用し、業務上の相談や情報共有を行います。
また、毎週月曜日の定例会議(Weekly Meeting)で進捗や課題を共有します。
在宅勤務では、あなたが沈黙している限り、あなたの状況は周囲に見えません。
そのため、当社では「察してもらう」のではなく、進捗・課題・懸念を自分から発信することを重視します。
安心して相談できる雰囲気はありますが、その前提として、あなた自身が必要な情報を能動的に出せることが必要です。
Q: 子育てや家庭との両立は可能ですか?
可能です。それは「自由」ではなく「自律」を前提とした両立です。
完全在宅勤務のため、通勤時間がなく、生活時間を有効に使いやすいのは事実です。
また、お子さんの急な発熱や学校行事などの事情に対応しやすい運用もあります。
ただし、勤務時間中は業務に専念していただくため、同居のお子さまがいる場合は、勤務時間中の保育の手配が必要です(詳しくは応募前のチェックリストをご確認ください)。
その上で当社が重視するのは、「柔軟さそのもの」ではなく、制約がある中でも、早く共有し、業務影響を最小化し、成果責任を果たすことです。
つまり、「自由に休める会社」ではなく、「必要な共有と調整を自律的に行える人が働ける会社」です。
成果さえ出していれば何をしてもよい、という意味ではありません。
自由には必ず責任が伴います。
Q: 在宅勤務の環境準備が厳しいように感じます。
はい。プロの「コックピット」を作っていただくためです。
仕事専用の個室、高速・安定接続の光回線、長時間座っても疲れにくい椅子、十分な広さの机、静かな会議環境が必要です。
これは「リビングで片手間に仕事をする」ための環境ではなく、専門性の高い業務を高い品質で遂行するための前提条件です。
PCや大型ディスプレイなどの業務機材は会社から貸与しますが、それ以外の環境整備については、まずご自身で整えていただく部分が多くあります。
当社では、環境整備についても「会社が何をどこまで用意してくれるか」ではなく、自分が成果を出すためにどこまで先に整えられるかを重視しています。
詳しくは応募前のチェックリストをご確認ください。
Q: 地方在住ですが、応募できますか?
はい。地方在住の方を歓迎しています。
都市圏に出なくても、住みたい場所で最先端の仕事ができる環境をつくることは、Spelldataが完全在宅勤務を採用している理由の一つです。
居住地による応募条件はありません。
その上で、在宅勤務の前提として、高い自己解決能力(トラブルシューティング力)が必要です。
完全在宅勤務において、PCトラブルは業務停止に直結します。
本社から遠い場合、代替機の配送や現物対応に時間がかかり、その間の機会損失は小さくありません。
そのため、「ハードウェアやネットワークのトラブルを自力で切り分けられること」または「バックアップ環境を自分で確保できること」を求めています。
これは地方在住の方だけに課す条件ではなく、在宅で働く全員に求めていることです。

処遇とキャリア

Q: 年収や昇給について教えてください。
未経験の場合、初年度は年収338万円(1日8時間勤務)からのスタートです。
年に2回、昇給機会があり、スキル向上と成果に応じて給与が上がります。
ミスがないようにしっかり仕事をして、日々のアウトプットの量を増やし、自分ひとりで対応できる範囲を広げることで、6か月ごとに月給が16,000~32,000円上がります。
つまり、月給ベースで1年に最大64,000円、年収に換算すると最大約77万円の昇給が見込めるということです。
私たちが見ているのは、「努力したか」だけではなく、実際にどれだけ価値を生み出したか、どれだけ再現性ある能力に変えられたかです。
努力して成長し、お客様に役立ち、チームに価値を返した分だけ、処遇に反映される仕組みです。
最終的には、一人あたりの付加価値を大きく高め、高い専門性に見合う報酬水準を実現することを目指しています。
Q: 経営層(役員)を目指すことは可能ですか?
可能です。従業員から執行役員への昇格を、積極的に考えています。
Spelldataは上場せず、外部資本も入れない会社です。
だからこそ、経営を担う人は外から連れてくるのではなく、社内で育てるべきだと考えています。
仕事の役職と報酬は、どれだけの責任を負えるかで決まります。
一つの部門の責任を担えるのか。
CTOやCFOといったCレベルの責任を担えるのか。
その判断は、能力、実績、そして会社へのコミットメントに基づいて行います。
学歴や年齢、在籍年数の長さで決めることはありません。
実際に、「役員になりたい」と明確に表明して働いている社員もいます。
なお、正直にお伝えすると、従業員から役員に昇格した実例はまだなく、役員の報酬体系などの制度も現時点では整備されていません。
これらは、最初にその立場に到達する人と一緒に作っていくことになります。
既にある椅子に座るのではなく、椅子そのものを一緒に作る覚悟がある方に、目指していただきたいと考えています。
Q: 福利厚生や学習支援は、どこまで受けられますか?
必要性・成果・公平性に基づいて判断します。
Spelldataは、固定費や販管費を抑えた分を、人材・健康・教育・業務品質の維持に再配分しています(「会社がこれほど教育に投資できる理由は?」もご覧ください)。
私たちは、福利厚生や学習支援を「従業員に喜んでもらうためのサービス」ではなく、高いパフォーマンスを持続可能にするための経営投資として捉えています。
会社の資源は、有限な投資です。
そのため、書籍、教材、研修、業務環境などの支援を行うかどうかは、顧客価値への接続、業務上の必要性、代替案の有無、本人の自助努力、他メンバーとの公平性を踏まえて判断します。
「どこまで会社が負担してくれるか」を先に気にする方よりも、その制度を使ってどのような価値を返すかまで考えられる方と一緒に働きたいと考えています。

会社について

Q: 営業活動を一切していないというのは本当ですか?
売り込み型の営業活動はしていません。お客様の課題解決を支援する「支援型営業」に徹しています。
こちらからの大規模な売り込みや大量広告には依存していません。
創業以来、新規のお客様の9割は、既存のお客様からのご紹介と、お客様からのお問い合わせ経由です。
お問い合わせいただいたお客様の課題を伺い、最適な解決策をご提案する営業活動は行っています。
これは、私たちが提供する技術とサービスが、市場において比較されにくい独自の価値を持っていることの裏付けでもあります。
同時に、広告費や売り込みの営業コストに頼らない以上、現場で価値を生み出す一人ひとりの品質責任は非常に重くなります。
「売ってもらう会社」ではなく、「自分たちの品質で選ばれる会社」だとご理解ください。
参考記事:IT業界で女性の営業が活躍する理由
Q: 上場(IPO)の予定はありますか?
ありません。Spelldataは「ブートストラップ企業」です。
ブートストラップ企業とは、ベンチャーキャピタルなどの外部投資家から出資を受けず、創業者の自己資金と事業から得た利益だけで経営し、成長する企業のことです(Cambridge Business English Dictionary: bootstrapping)。
Spelldataは創業以来、外部投資家からの出資を受けず、お客様からいただく売上だけで事業を続けてきました。
株式上場による資金調達や、投資家の期待に応えるための事業規模の拡大は目指していません。
ブートストラップ企業であることの強みは、次の4点です。
  • 資本の論理に左右されない意思決定:投資家への説明や短期的な成長目標のために、品質やお客様との関係を犠牲にする必要がありません。判断基準は常に「お客様にとって正しいか」「社員にとって持続可能か」です。
  • 利益の配分を自分たちで決められる:教育制度や福利厚生への投資を、外部の承認を得ることなく、自分たちの判断で続けられます。
  • 黒字であることが前提の経営:外部資金に頼れないため、収益が出る事業しか行いません。雇用の継続性が、資金調達の成否や投資家の意向に左右されることがありません。
  • 長期の時間軸で考えられる:一流の技術者を育てるには年単位の時間がかかります。数四半期で結果を求められる環境では、この時間を確保できません。
一方で、ブートストラップ企業には、外部資本を入れた企業と比べて「成長が遅い」「知名度が低い」「ストックオプションのような上場益を得る機会がない」という見方があります。
これは事実です。上場益や急成長企業での経験を目的とする方には、Spelldataは向いていません。
しかし、ブートストラップ企業は、広告費や資金調達額で存在感を作ることができないため、「お客様に本当に必要とされているか」だけで存続が決まります。
その意味で、事業の実力が最も厳しく試される経営形態でもあります。
海外では、当社も業務で利用しているZoho CorporationやMailchimpのように、外部資本に頼らず自己資金だけで成長した企業が知られています。
さらに、生成AIの普及によって少人数でも高い生産性を出せるようになったことで、外部資本を集めて人を増やすのではなく、小さなチームが利益を出しながら成長するブートストラップ企業が、改めて注目されるようになっています。
Spelldataも、生成AIを業務に積極的に取り入れている会社です。
私たちが自らの評価軸としているのは、資金調達額や時価総額ではなく、お客様にきちんとした仕事をして信頼を築き上げ、従業員みんなが生活に必要な稼ぎを得られているかどうかです。
上場に伴う短期的な成長プレッシャーから距離を置くことで、品質と人材への長期投資を続けられることが、当社の「競争しない経営」の土台になっています。
Q: 会社の将来(事業承継や売却)はどう考えていますか?
他社への売却も、世襲も、するつもりはありません。
Spelldataには既に350社を超えるお客様がいます。
また、非機能要件を専門とする企業は、私たちの知る限り、日本ではSpelldataだけです。
その社会的な価値の観点からも、この会社を継続させる必要性は高いと考えています。
代表の後継は、血縁ではなく、社内で責任を担ってきた人の中から、役員への昇格と同じ基準で選びます。
株式についても、代表個人が保有し続けるのではなく、一般社団法人に移し、特定の個人や家族に帰属しない形にすることを検討しています。
会社を長く続けるための仕組みを、これから一緒に作っていく段階です。

応募前に

Q: Spelldataに向いていないのは、どんな人ですか?
次のような方は、当社の文化と合わない可能性が高いです。
  • 自分が何を返せるかより先に、制度・設備・支援など会社から何を得られるかに関心が向く方
  • まず自分で調べる・試すよりも、教えてもらうことを前提にする方
  • 忙しさを理由に、学習を後回しにする方
  • 自分の仕事を見積もり、予定に落とすことができない方
  • 個別最適を優先し、全体最適や公平性への配慮が弱い方
  • 在宅勤務を「自由な働き方」とだけ捉え、責任や自己管理を軽く見る方
反対に、まず自分で整え、自分で学び、自分で価値を生み出し、その結果として信頼と裁量を広げていきたい方には、Spelldataは合うはずです。